それは彼女だけが知っている

「それは彼女だけが知っている」 ずいぶんと久しぶりに夢の中に彼女が出てきた。 彼女というのは、二十歳の時に、お互いの自尊心をズタズタにするくらい 凄まじい喧嘩をしてしまって、以来絶好状態が続いている、元親友だ。 ここの日記にも何度か記したと思う。夢の中に彼女が出てくる度に記していたと思う。 はて、この前に記したのは、いつだったっけかな? もうかなり前だと思う。 絶交した直後は、これでもかこれでもかというくらい、頻繁に彼女が私の夢に出てきた。 その夢は、だいたい似通っていて、二人は手を取り合って涙を流しながら和解する、といったような筋書きだ。 目覚めるたびになんとも切ない気持ちになったのだった。 そういうことが、そういうペースで、実に2年くらいは続いた。 本当に、「お願い、ちょっともう勘弁してください」っていうくらい続いてしまった。 歳月を重ねるにつれて、しだいに回数は減ったけれど、それでも彼女は、私の夢に登場し続けた。 もうすっかり忘れてしまっている時に、ふっと、現れて、またしばらく忘れなくさせられてしまう。

つづく

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